これからホワイトニングを受ける方の中には、治療の安全性について気になっている方も多いかと思います。
薬剤を使用する治療であるため、安全性が確保されているのかどうか、気になるのは当然です。
また特に気になるのが、薬剤の発がん性についてです。
今回はこちらの点を中心に解説します。
ホワイトニングに発がん性はあるのか?
歯科クリニックで受けるホワイトニングの発がん性についてですが、結論からいうとこちらは基本的にありません。
ホワイトニングの薬剤に含まれる過酸化水素や過酸化尿素には発がん性がなく、米国食品医薬品局(FDA)でも安全性が保障されています。
また、ホワイトニング剤が分解される際には活性酸素が発生します。
活性酸素はDNA鎖切断や細胞毒性を持つ可能性がありますが、生体内で速やかに分解されるため、そこまで危険なものではありません。
ちなみに、ホワイトニングの薬剤は厚生労働省からも認可されていて、多くの大学でも安全性が立証されています。
オフィスホワイトニングの場合は注意が必要
ホワイトニングには基本的に発がん性がありませんが、オフィスホワイトニングを受ける場合はそのリスクが生じることも考えられます。
こちらは、オフィスホワイトニングの施術に使用する器具が原因です。
ホームホワイトニングの場合、マウスピースに塗布した薬剤を使用するだけであるため、発がん性のリスクは一切ありません。
一方、オフィスホワイトニングの場合は専用の器具によって歯に光を照射します。
こちらに紫外線が含まれていると、がんのリスクが生じます。
そのためオフィスホワイトニングを受ける場合、完全に紫外線がカットされている器具を使用しているか、事前に歯科クリニックに確認しておきましょう。
ホワイトニングにおける発がん性以外のリスク
ホワイトニングには、知覚過敏や歯茎の炎症、色戻りなどのリスクがあります。
ホワイトニング後は、一時的に歯がしみる知覚過敏の症状が出ます。
ただしこちらは薬剤の影響によるもので、時間が経てば治まります。
またホワイトニングの薬剤が歯茎に触れると、一時的に炎症が起こることがあります。
さらに個人差はありますが、ホワイトニング後に色ムラや色戻りが起こることも考えられます。
まとめ
ホワイトニングの安全性を気にしている方に伝えたいことは、そこまで過度に不安にならなくても大丈夫だということです。
確かに、歯や歯茎へのダメージはある程度考えられますが、問題なく治療を行えばその影響もそこまで大きなものではありません。
また発がん性についても、薬剤においてはほぼないと言えますし、オフィスホワイトニングの光についても基本的には安全なものが使用されます。