歯周病を発症した場合、改善するには基本的に歯科クリニックで治療を受けなければいけません。
具体的には、歯石を除去し口内をキレイにするスケーリング、ルートプレーニングといった施術が必要です。
しかし、世の中には歯周病の治療薬というものが存在します。
今回は、歯周病治療薬“アセス”について解説します。
歯周病治療アセスの概要
アセスはカミツレ、ラタニア、ミルラを配合した、天然ハーブ由来の歯周病薬です。
約200種類の植物性生薬を用いた研究開発を経て、1978年に日本初の歯周病治療薬として誕生しました。
またアセスに使用されるハーブは止血や抗炎症、収斂や口臭除去、抗菌作用に優れたものです。
効果としては歯茎の腫れや発赤、出血や口臭、口のネバツキや歯茎からの膿などの症状を緩和することが期待できます。
つまり、歯周病における代表的な症状はほぼすべて緩和できるということです。
アセスのメリット
前述の通り、アセスは歯周病における症状のほとんどを改善できます。
また研磨剤は含まれていないため、歯茎に優しく、それでいて歯と歯茎の隙間にある歯周ポケットに歯石の元を残すことを防ぎます。
さらに爽快なミント味であり、歯周病治療薬でありながら優しい使用感を持ち合わせているところもメリットです。
その他重曹(炭酸水素ナトリウム)が配合されていることから、優しいブラッシングでもプラークを効果的に落とし、口内をサッパリさせる効果があります。
ちなみにアセスにはマウスウォッシュタイプもあり、こちらは30秒の洗口で歯ブラシの届きにくい部分まで薬効成分が浸透し、歯周病原因菌に効果を発揮します。
アセスを使用する際の注意点
アセスを使用する際は定められた適量を守り、1日に2回(朝・夕)、歯茎をマッサージするようにブラッシングします。
また一般的なブラッシングと同様、磨いた後は水で口をゆすぎます。
子どもに使用させることもできますが、その場合は必ず保護者の指導・監督のもとで行ってください。
ちなみに、アセスは歯周病によって生じる症状を改善させることができますが、歯槽膿漏など重度にまで進行した歯周病を根本的に治すことはできません。
まとめ
アセスは簡単に購入できる歯周病治療薬であり、そこまで値段が高いわけでもありません。
そのため、少し歯周病の症状が出始めている方は、一度使用してみることをおすすめします。
ただし、100%思い描いた通りの効果を得られるとは限りませんし、重度にまで進行した歯周病をアセスで治せるわけでもありません。
そのため、基本的には歯科クリニックで歯周病治療を受けることを想定しておいてください。