虫歯治療を受ける際は、原則自宅でしっかりブラッシングを行ってから臨む必要があります。
しかし、仕事帰りにそのまま来院する方などは、どうしてもその時間が取れない可能性が高いです。
今回は、虫歯治療前にブラッシングをする時間がない場合の対処法を中心に解説します。
歯科クリニックでブラッシングをする
虫歯治療前にブラッシングをする時間がない場合は、歯科クリニックでブラッシングをすることをおすすめします。
多くの歯科クリニックには、患者さんが利用できる洗面台やブラッシングのスペースが設けられています。
そのため、ブラッシングしていないことを伝えれば、貸してもらえる可能性が高いです。
またこのようなスペースですぐブラッシングができるように、通院の日には携帯用の歯ブラシと歯磨き粉を持っておきましょう。
マウスウォッシュを利用する
虫歯治療前のブラッシングが難しい場合、マウスウォッシュを利用するのも一つの手です。
マウスウォッシュは洗口液とも呼ばれるもので、少量を口に含んですすぐことにより、口内環境を整えることができます。
ただし、マウスウォッシュは口内環境を整えることはできても、プラークを除去することはできません。
そのため、食べカスやプラークが多く付着していることが分かっている場合は、なるべく歯ブラシと歯磨き粉の使用をおすすめします。
これらの口内ケアグッズについては、ドラッグストアだけでなくコンビニでも気軽に購入できます。
なぜ虫歯治療前にはブラッシングをしないといけないのか?
そもそも虫歯治療前にブラッシングをしなければいけないのは、正確な診断や治療時間の短縮化などにつながるからです。
口内に食べカスやプラークが残っている状態だと、歯周ポケットの深さや詰め物の状態など、歯や歯茎の正確な状態を歯科医師が把握しにくくなります。
また歯を磨いていない場合、追加で汚れを落とすのに時間がかかり、想定以上に治療期間が延びてしまうことが考えられます。
ちなみにブラッシングには口臭を軽減する効果もあり、こちらは虫歯治療時、歯科医師に不快な思いをさせることを防げます。
まとめ
虫歯治療は、当然歯科クリニック側が周到な準備をして行われるものです。
しかし、それを受ける患者さんもまた、ある程度の準備は行わなければいけません。
その一つがブラッシングであり、怠ると治療の進行に影響が出てしまったり、歯科医師の心象を悪くしてしまったりするおそれがあります。
そのため、時間がなくても何らかの対策は取るべきだと言えます。