妊娠している方などにとって、基本的に虫歯治療は禁忌とされています。
また全身疾患を患っている方も、治療内容や投薬に制限がかかることがあります。
さらに、虫歯治療を受けることはできるものの、難易度が上がってしまうという方もいます。
今回は、どのような方が虫歯治療を受けるのが難しいのかについて解説します。
顎関節症の人
顎関節症を患っている方は、100%虫歯治療を受けられないというわけではありませんが、治療の難易度はかなり高くなります。
顎関節症の方は、口を大きく開けたり、長い間開け続けたりすることが難しい可能性があります。
そのため、何度も休憩するなど、治療がなかなか進まないことが考えられます。
また虫歯治療で使用する詰め物や被せ物が、治療前後の顎関節の状態によっては噛み合わせに微妙な変化をもたらし、結果的に顎関節症の症状を悪化させることもあります。
虫歯治療に強いトラウマがある人
虫歯治療に対し強いトラウマを持っている方も、なかなか治療を受けるのは難しいです。
例えば過去の虫歯治療で嫌な思い、痛い思いをした方などは、虫歯治療=怖い、痛いといったイメージが植え付けられてしまいます。
もちろん、近年は痛みに配慮した治療が施されるケースが多いため、実際そこまで痛い思いや嫌な思いをすることはありません。
それでも、恐怖心や不安が強い方は、なかなか治療が進まないケースがあります。
長期的な通院が難しい人
ある程度進行した虫歯を治療する場合、長期的な通院が難しい方は虫歯治療を受けるのが難しいです。
虫歯治療は、保険診療のルールの関係上、1回の施術で行える処置の内容が限定されています。
そのため、進行した虫歯を完治させるためには、何度か歯科クリニックに足を運ぶ必要があります。
しかし普段仕事などで忙しい方は、一度歯科クリニックに通えたとしても、その後通院できるのはいつになるかわからないというケースも多いです。
このような場合、通院と通院の間隔が長くなりすぎることにより、なかなか治療が進みません。
また単純に、遠方から歯科クリニックに通っている方も、通院のスケジュールが組みにくくなります。
まとめ
顎関節症を患っている方は、虫歯治療の前にそちらを改善することを検討しましょう。
また歯科クリニックへのトラウマについては、事前に歯科医師とカウンセリングを重ねることで、ある程度改善されることが期待できます。
さらに忙しい方については、なかなか休みも取れない可能性が高いですが、基本的には仕事よりも虫歯治療を優先しなければいけません。

