【祖師ヶ谷大蔵の歯医者・口腔外科】エナメル上皮腫とはどういうものか?

歯科クリニックの口腔外科領域では、主に歯原性腫瘍と非歯原性腫瘍のいずれかの治療を行います。
このうち顎骨という硬い組織に生じるものが歯原性腫瘍であり、その中の一つにエナメル上皮腫というものがあります。
今回は、エナメル上皮腫の概要や診断、治療などに関することを解説します。

目次

エナメル上皮腫の概要

エナメル上皮腫は、歯を作る組織である歯原性組織から発生する良性腫瘍の一種です。
良性ではありますが、周囲の骨を壊しながらじわじわと広がる局所浸潤性という性質が強く、放置すると顎の骨を大きく吸収してしまいます。

20代〜40代に多く見られ、その約8割が下顎の後方に発生します。
進行はゆっくりですが、腫瘍が大きくなると顔の形が変形したり、歯が動いたりすることもあります。

また痛みなどの自覚症状が出にくいため、歯科でのレントゲン撮影で偶然発見されるケースが少なくありません。

エナメル上皮腫の診断と検査

エナメル上皮腫の診断には、まずパノラマエックス線写真やCT検査が行われます。
画像上では、石けんの泡が集まったような多房性の透過像が見られるのが典型的です。

腫瘍の広がりや骨の破壊具合を正確に把握するために、MRI検査で周囲の軟組織への影響を確認することもあります。

また最終的な診断を確定させるには、腫瘍の一部を採取して顕微鏡で調べる病理組織検査が不可欠です。
これにより、嚢胞や他の歯科用腫瘍の似たような病気と見分け、適切な治療方針を決定します。

エナメル上皮腫の治療と予後

エナメル上皮腫の主な治療法は、外科的な摘出手術です。

腫瘍が小さい場合は、中身をかき出す摘出・掻爬が行われますが、これだけでは再発率が高くなってしまいます。
その再発率は、約50〜90%とも言われています。
そのため、再発を防ぐために腫瘍から少し離れた健全な骨を含めて切除する顎骨切除が一般的です。

また大きく切除した場合は、自分の他の部位の骨を移植する再建手術を併用します。

ちなみに術後は良好な経過を辿ることが多いですが、数年〜数十年後に再発する可能性もあるため、長期的な経過観察が非常に重要になります。

まとめ

口腔外科治療に対応している歯科クリニックであれば、基本的にはエナメル上皮腫の治療を行ってもらうことができます。
ただし、本記事で触れた検査や治療法については、あくまで一般的な内容です。
歯科クリニックによっては違った流れになることもあるため、まずは症状について相談するところから始めましょう。
ちなみに口腔外科は、口内炎の治療や、親知らずの抜歯などにも対応しているケースがほとんどです。

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