小児歯科治療を行う際は、笑気吸引鎮静法という処置が採用されることがあります。
こちらは笑気ガスというリラックス効果のあるガスを吸うことで、ストレスのない状態で治療を受けられるというものです。
今回は、小児歯科で使用する笑気吸引鎮静法のメリットや安全性、年齢制限などについて解説します。
笑気吸引鎮静法のメリット
小児歯科治療で笑気吸引鎮静法を使用するメリットとしては、まず歯科治療中の恐怖心や不安が軽減されることが挙げられます。
子どもは特に歯科治療に対して敏感であり、過去に痛い思いをした場合などは、その治療がトラウマになっていることもあります。
このような子どもでも、リラックスして治療を受けられるのが笑気吸引鎮静法です。
また笑気吸引鎮静法は、効果を発揮するまでの時間が短いです。
そのため、治療が嫌で泣いてしまっている子どもなどにもスムーズに対応できます。
笑気吸引鎮静法の安定性
体内にガスを入れる処置と聞いて、親御さんは不安に思うかもしれませんが、心配は無用です。
笑気ガスは、低濃度の亜酸化窒素と酸素で構成されています。
亜酸化窒素にはリラックス効果がある他、痛みを鎮める効果や眠くなる効果がありますが、いずれもそれほど強力なものではありません。
全身麻酔のように意識を失うこともないため、非常に安全です。
また笑気ガスはすぐに体外に排出されますし、喉や器官、臓器などへの影響もありません。
ちなみにアメリカの小児歯科治療では、その安全性の高さから、ほぼすべての歯科クリニックで笑気吸引鎮静法が採用されています。
笑気吸引鎮静法の年齢制限
子どもに対しても適用可能な笑気麻酔鎮静法には、明確な年齢制限がありません。
そのため、子どもだけでなく大人の方も使用できます。
しかし、現実的には3歳以下の子どもに適用させるのは難しいと言えます。
なぜなら、処置を行うにあたって、ある程度患者さんに協力してもらう必要があるからです。
笑気麻酔吸引鎮静法では、専用のマスクやチューブを鼻に装着しなければいけません。
そのため、一切言うことを聞かず動いてしまう子どもなどは、処置を行うのが難しくなります。
まとめ
笑気麻酔吸引鎮静法は、いわば歯科治療が苦手な子どもの負担を少しでも軽減させるための処置です。
基本的にはオプションの処置となりますが、子どもにスムーズな治療を受けさせたい親御さんは、積極的に選択すべきです。
また子どもの扱いに慣れている歯科医師が在籍する歯科クリニックを選べば、子どもの恐怖心や不安はさらに軽減されるでしょう。