歯周病は発症率が高いだけでなく、一度発症すると完治させるのが難しいです。
また全身疾患を引き起こすリスクもあるため、できれば発症させないことが望ましいです。
歯周病を予防する方法としては、丁寧なブラッシングのほか、食生活の改善も挙げられます。
今回は、大根が歯周病予防に効果的な理由を中心に解説します。
大根が歯周病予防に効く理由
私たち日本人にとって非常に馴染み深い食材である大根には、カルシウムやアミノ酸などの栄養素が豊富に含まれています。
カルシウムは、歯を支える骨である歯槽骨を維持するのに役立つ成分です。
またアミノ酸は、歯周組織の生成に効果を発揮するため、歯周病菌に負けない歯や歯茎をつくることができます。
さらに大根は根菜の一種であり、しっかりとした歯ごたえを持っています。
そのため、噛むことで唾液の分泌が促進され、歯周病菌をはじめとする細菌の付着を抑えてくれます。
大根の効果的な食べ方
大根の持つ歯周病予防効果をより発揮するには、生の状態で野菜スティックにして食べるのがおすすめです。
生であれば栄養素が逃げる心配もありませんし、大根が持つシャキシャキ感も味わえるため、食べカスやプラークの付着を抑制できます。
また生で食べる場合、皮ごと食べる方法も効果的です。
ただし皮つきは少し食感が落ちるため、献立を工夫して日々の食事に取り入れてみてください。
例えば、シャキシャキとした食感が味わえる大根サラダは、皮つきにすることで栄養も歯応えもアップします。
その他、大根を塩昆布などとあわせた漬物も、手軽につくれるためおすすめです。
大根おろしを使用した民間療法について
大根おろしを寝る前に歯茎に塗布することで、歯周病の症状が改善するという民間療法が存在します。
具体的には、寝る前に大根おろしに少量の塩を加えたものを炎症のある部分につけ、後はそのまま寝るだけです。
こちらを継続することで、口内のネバネバ感やニオイが減少し、歯茎の出血も改善する可能性があります。
ただしあくまで民間療法のため、必ずしも効果が出るとは限りません。
やはり確実なのは、歯科クリニックで歯周病治療を受けることです。
まとめ
歯周病は非常に厄介な疾患ですが、予防できないというわけではありません。
毎日歯と歯茎の間を中心としたブラッシングを欠かさず、なおかつ食事の内容にも気を付けていれば、発症のリスクは抑えられます。
またもし発症したとしても、歯科クリニックでスケーリングやルートプレーニングなどの施術を受ければ、歯石が除去されかなり症状は和らぐことが期待できます。