虫歯治療を受ける前には、自宅でしっかりとブラッシングを行い、口内をキレイにするのがマナーです。
また摂取するものによっては、丁寧にブラッシングをしていたとしても治療に支障が出る可能性があるため、注意が必要です。
今回は、虫歯治療の前に摂取しない方が良いものについて解説します。
歯に残りやすいもの
虫歯治療の前は、なるべく歯に残りやすいものを食べないようにしましょう。
具体的には、粘着性の高いものや硬いものです。
粘着性の高いものにはキャラメルやお餅、硬いものにはビスケットやクッキーなどが該当します。
これらは治療前にしっかりブラッシングをしていたとしても、食べカスとして口内に残る可能性が高く、治療の妨げになります。
特にクッキーやビスケットは、硬いだけでなく水気を含むとやわらかくなり、歯と歯の間などに付着するため、注意が必要です。
脂っこいもの
揚げ物などの脂っこいものも、虫歯治療の前にはなるべく食べないことをおすすめします。
こちらは、虫歯治療をすることで体調が悪化する原因になるからです。
揚げ物や油分の多いカレーやラーメンといった食べ物は、食後に胃がムカムカする可能性があります。
このような状態で口を大きく開けたり、口内に器具を入れたりすると、吐き気を催す可能性が高いです。
また吐き気による不快感が強くなると、治療中に嘔吐してしまう可能性があるため、治療を中断せざるを得ません。
場合によっては、その日の虫歯治療が中止になってしまうおそれもあるため、治療前は消化が良くサッパリしたものを食べるべきです。
お酒
虫歯治療前は、お酒も当然飲まない方が良いです。
アルコールは体調を悪化させる可能性がありますし、血管を拡張させることから出血も止まりにくくなります。
虫歯治療中は器具で口内が刺激され、出血することがあるため、止血がしにくいのは大きなデメリットです。
またアルコールには、麻酔薬の分解を遅らせる可能性があります。
特に静脈内鎮静法など、全身麻酔に近い麻酔を用いる場合は注意が必要です。
ちなみに、アルコールは免疫力を低下させ、感染症のリスクを高めるおそれもあります。
まとめ
虫歯治療は歯科医師が行うものですが、患者さんはスムーズな治療のために、ある程度協力しなければいけません。
そのため、治療前に食事を摂ってブラッシングしなかったり、ビスケットやクッキーなど歯に残りやすいものを食べたりしないようにしましょう。
また治療前には、体調が悪化したり、虫歯治療のリスクを高めたりするような行動も控えることが求められます。