子どもの虫歯予防は、親御さんの大事な役割の一つです。
また虫歯予防を行うには、毎日適切な方法や手順でブラッシングを行うだけでなく、食べ与えるものについても考慮しなければいけません。
今回は、子どもの虫歯を予防するためにナッツを与えるメリット、注意点を中心に解説します。
子どもの虫歯予防としてナッツを与えるメリット
ナッツ類には、歯の構成成分であるカルシウムやマグネシウムが多く含まれています。
これらの成分は、歯の表面にある硬い組織のエナメル質をさらに強化し、酸に対する抵抗力を高めてくれます。
またナッツはある程度硬さがあるため、噛むことによって唾液が分泌されやすくなります。
唾液には食べカスやプラークを洗い流す自浄作用、酸を中和する作用などがあるため、虫歯予防に効果的です。
さらに、ナッツは甘いお菓子に比べて糖分が少ないため、虫歯菌のエサになりにくく虫歯のリスクを軽減できます。
特におすすめのナッツについて
虫歯予防として子どもに与えるのにおすすめのナッツは、アーモンドもしくはカシューナッツです。
アーモンドはカルシウムやマグネシウムが多く含まれるだけでなく、食物繊維も豊富です。
そのため、歯に付着したプラークを除去できる効果が期待できます。
さらにアーモンドは腹持ちが良いため、子どものおやつとしても最適です。
またカシューナッツに含まれる植物性の油には、虫歯の原因となるバクテリアに効く生物性特性が存在します。
さらに亜鉛や鉄などのミネラルもたっぷり含まれていて、食感はやわらかいため子どもでも食べやすいです。
子どもにナッツを与える場合の注意点
ナッツには確かに子どもの虫歯を予防する効果がありますが、3歳未満は窒素や誤嚥のリスクがあるため、食べ与えてはいけません。
小さく噛み砕いたものであっても、気管に入ると肺炎や気管支炎の原因になることがあります。
またナッツ類は、アレルギーを引き起こす可能性のある食品です。
特に前述した虫歯予防効果の高いアーモンド、カシューナッツはアレルギーを起こしやすいとされているため、注意しなければいけません。
まとめ
ナッツには歯を強くしたり、虫歯の原因となるプラークを洗い流したりといったメリットがあります。
その反面、小さな子どもの場合は誤嚥のリスクがありますし、アレルギーを発症することも考えられます。
そのため、ナッツ類だけで虫歯を予防しようと考えるのは得策ではありません。
あくまで適切なブラッシングを行った上で、それをサポートする食品の一つと考えておきましょう。