虫歯予防を行うにあたって、摂取するものを選ぶのは非常に大切です。
どれだけブラッシングを丁寧に行っていても、食生活が乱れていると虫歯予防効果は薄れてしまいます。
また虫歯予防をしたい方におすすめの食品として、ニンニクが挙げられます。
今回は、ニンニクが持つ虫歯予防効果を中心に解説します。
ニンニクが持つ虫歯予防効果
ニンニクには、刻んだりすり潰したりすることで生成されるアリシンという成分が存在します。
こちらのアリシンには、強力な抗菌作用があります。
そのため、虫歯菌や歯周病の原因となる口内の悪玉菌の増殖を抑えるのに役立つと考えられています。
またアリシンは、悪玉菌の増殖を抑える一方で、口内の善玉菌の繁殖を促す可能性があるとされています。
さらにニンニクの硫黄化合物には、虫歯や歯周病が原因で発症する歯茎の炎症を抑える働きもあります。
ニンニクによる虫歯予防の注意点
確かにニンニクは虫歯予防効果を発揮する食品ですが、あくまでも補助的な役割を持っているに過ぎません。
そのため、初期の虫歯であっても、ニンニクの摂取によって治癒するというケースはありません。
また歯の痛みを一時的に和らげることはあっても、原因を根本的に解決することはできないため、注意してください。
ちなみに、虫歯治療の民間療法として、ニンニクをすり潰して患部に直接塗布するという方法があります。
しかしこちらは口内の粘膜を刺激し、症状を悪化させる可能性があるため、避けなければいけません。
さらに、ニンニクの摂取後は消化吸収された硫黄化合物が血流に乗って全身を巡り、呼気や汗として排出されることで、口臭だけでなく体臭も引き起こします。
虫歯予防としてニンニクを摂取する際のポイント
ニンニクを摂取する場合、口臭や口内、消化器官などへの刺激を抑えるために、適量を守ることが大切です。
具体的には、1日1~2片の摂取にとどめておきましょう。
またニンニクは加熱することにより、口臭の原因となる成分の発生を抑えることができます。
さらに牛乳やリンゴ、緑茶などは、口臭の原因物質を中和する働きがあるとされています。
まとめ
あまり知られていませんが、実はニンニクには虫歯予防効果が存在します。
もちろんニンニクを摂取するだけで完全に虫歯にならなかったり、虫歯を治したりできるわけではありませんが、適量を採り入れるのはとてもおすすめです。
ただしニンニクの成分による口臭の悪化や、口内への刺激の増加などについては注意しなければいけません。
特に、口内にニンニクを塗布する民間療法は避けるようにしましょう。

