虫歯が痛むにもかかわらず、なかなか歯科クリニックに通う時間が取れないという方もいるでしょう。
またこのような方は、通院までの間に患部を触るなど、良くない行動を取ってしまいがちです。
また悪化防止の観点でいうと、その他にも控えるべき行動がいくつかあります。
今回はこちらの内容について解説します。
炭酸飲料の摂取
コーラやサイダー、さらには糖分を含まない炭酸水であっても、歯痛のときは控えるべきです。
炭酸飲料は一般的に酸性度が高く、虫歯でエナメル質が薄くなっている歯をさらに化学的に溶かす作用があります。
シュワシュワとした気泡の刺激は、露出した象牙細管を通じてダイレクトに神経へ伝わり、鋭い一過性の痛みを引き起こします。
また、炭酸のガスが虫歯の穴の中で弾ける際の物理的な刺激も馬鹿にできません。
特に冷やした炭酸飲料は温度刺激・酸の刺激・物理刺激」の三連撃となり、炎症を劇的に悪化させる要因となります。
水分補給をするのであれば、刺激のない常温の水や、殺菌作用の期待できるぬるい緑茶などを選び、患部を刺激しないように静かに飲むことが大切です。
歯と口の中で吸う癖
痛みや違和感があると、無意識にその部分を口の中でチュッと吸って確認してしまうことがありますが、これは非常に悪影響の強い行動です。
口の中で吸う動作は、患部に対して陰圧という吸引力をかけます。
この力が、敏感になっている神経を引っ張ったり、歯茎の毛細血管を拡張させたりして、ズキズキとした痛みを誘発します。
また歯茎の境目から膿が出ている場合、吸い出すことで一時的に圧力が抜けて楽になったように感じることがありますが、これは大きな罠です。
吸うことで周囲の雑菌をより深くに押し込んだり、組織を傷つけたりして、後でより大きな腫れや痛みとして跳ね返ってきます。
反対側の歯で硬いものを食べる
「右の歯が痛いから左で噛めば大丈夫」と、片側だけでバリバリと固いものを食べるのは危険な過信です。
片側だけで強い力をかけて噛むと、顎の関節に歪みが生じ、その影響は反対側の痛む歯にも食いしばりの力として伝わります。
また、炎症を起こしているときは歯の周りの組織が敏感になっているため、反対側を使っているつもりでも、顎を動かす振動だけで激痛が走ることがあります。
さらに片側だけの酷使は、健康だった方の歯にも過大な負担をかけ、最悪の場合はそちらの歯まで欠けたり、知覚過敏を起こしたりする原因になります。
痛みがあるときは、左右どちらで噛むにしても、お粥やうどん、ゼリー飲料などの噛む力をほとんど必要としないものを選ぶことが回復を早めます。
まとめ
虫歯の痛みがひどい場合は、上記のような行動をついとってしまう前に、なるべく早く歯科クリニックに通うべきです。
無意識の行動が、虫歯の症状を悪化させ、治療期間も長引かせてしまうおそれがあります。
また虫歯はそもそも、できる限り早期発見すべきものであるため、痛みが出てから歯科クリニックに通院しているようでは対応が遅いです。

