果実ではなく、植物の種やその内部にある仁という食用部分を指す分類を種子類といいます。
ゴマなど私たちの食生活において身近なものもいくつかありますが、中にはあまり知られていない虫歯予防に効く種子類もあります。
今回は、その中からいくつかピックアップして紹介します。
銀杏
スーパーの青果や缶詰コーナーでおなじみの銀杏(ぎんなん)は、イチョウの種の仁であり、実は虫歯予防の観点からも面白い特徴を持っています。
銀杏には特定のバクテリアの増殖を抑える独自の抗菌成分が含まれていて、口の中の虫歯菌の活動を穏やかに抑制するサポートをします。
またもっちりとした適度な弾力と歯応えがあるため、噛むことで唾液が出やすくなり、口内の酸を洗い流す自浄作用が働きます。
ただし、銀杏には食べすぎると中毒を起こすメチルピリドキシンという成分があります。
そのため、大人の間食として1日につき5〜6粒程度をじっくり、よく噛んで食べるという採り入れ方が安全かつ効果的な虫歯対策になります。
麻の実
七味唐辛子に入っている、一番大きな丸い粒が麻の実です。 近年は、殻をむいた“ヘンプハート”という商品がスーパーの健康食品コーナーで広く売られています。
麻の実は、歯のエナメル質のベースを支える亜鉛やマグネシウム、良質なタンパク質の塊です。
糖質はほぼ含まれず、歯にこびりつくこともありません。
また粒が小さいため、よく噛み締めることで奥歯の溝に詰まりにくく、かつ咀嚼回数を増やすことができます。
さらに麻の実に含まれる豊富な必須脂肪酸が、歯の表面に薄い油のバリアを張り、虫歯菌が酸を出してエサを溜め込むプラーク」の定着を穏やかに防いでくれます。
いつもの食事やサラダにパラパラと振りかけるだけで、手軽に口内の防御力を高められます。
亜麻仁
亜麻仁は亜麻仁油の原料として有名ですが、ローストされた種そのものが“アマニ粒”としてスーパーのゴマ売り場や健康食品コーナーで売られています。
虫歯菌の栄養になる糖質がほぼゼロである一方、食物繊維が非常にバランス良く含まれています。
また口の中でプチプチと噛むことで、食物繊維が歯の表面の汚れを物理的に優しく落とすサポートをし、同時にたくさんの唾液を分泌させます。
さらに、亜麻仁に豊富に含まれるリグナンという成分には強い抗炎症作用があり、虫歯の進行を早める原因となる歯ぐきの腫れやトラブルを防ぎます。
毎日のヨーグルトやスープにスプーン1杯加えるだけで、口の中を虫歯になりにくい環境へと導く隠れた実力派です。
まとめ
種子類のメリットは、スーパーなどで気軽に購入できる点、味にクセがあるものが少ない点などです。 つまり、毎日継続しなければいけない虫歯予防に役立つ食品として、極めて優秀だということです。 もちろん、他の食品もバランス良く摂取することが望ましいですが、少しでも虫歯予防を徹底したいのであれば、試してみる価値は大いにあるかと思います。

