暑い時期になると、お祭りという楽しいイベントが開催されます。
大人になっても、お祭りで美味しい屋台の食事や遊びを満喫するのが好きという方も多いでしょう。
しかし、実はお祭りは虫歯の発症リスクが高いイベントです。
今回は、こちらの理由について解説します。
炭酸飲料やジュースの同時摂取
お祭りの会場では、喉を潤すためにラムネ、コーラ、かき氷シロップの残った液、甘いミルクティーなどを頻繁に口にします。
これらの飲料には、大量の砂糖が含まれているだけでなく、飲み物自体の酸性度が非常に高いという特徴があります。
ただでさえ屋台の食べ物で歯がダメージを受けているところに、酸性の強いジュースが流れ込むことで、歯のエナメル質がさらに軟らかく、溶けやすい状態になってしまいます。
水分補給のつもりで糖分と酸を同時に補給し続けるお祭りの環境は、最悪の相乗効果を生みます。
長時間ブラッシングができない
お祭りは夕方から夜にかけて屋外で開催されることが多く、数時間は会場に滞在することになります。
そのため、食べ歩きをしてから家に帰るまでの長い間、当然ながらブラッシングをすることができません。
歯の表面に糖分や食べカスが大量に付着した状態で放置されるため、虫歯菌は妨害されることなく活動を続け、酸を出し続けます。
特に子どもは、お祭りから帰宅する頃には疲れ果てて眠くなってしまい、家に着いても満足に歯を磨かずにそのまま寝てしまうケースが多々あります。
これが、お祭り後に虫歯が急増する物理的な大きな理由です。
唾液による自浄作用の低下
お祭りの会場は人混みが激しく、熱気にあふれているため、体内の水分が汗として奪われやすくなります。
また歩き回ることで軽い運動状態になり、身体が興奮して交感神経が優位になります。
人間は交感神経が優位になったり脱水傾向になったりすると、唾液の分泌量が著しく低下します。
唾液には、口の中の汚れを洗い流す自浄作用や、酸を中和する緩衝能、溶けた歯を修復する再石灰化作用という重要な虫歯予防機能があります。
お祭り特有の環境によってこの唾液のバリア機能が低下すると、虫歯リスクが跳ね上がります。
まとめ
お祭りを楽しむこと自体は、もちろん決して悪いことではありません。
むしろ、屋台や射的などを楽しむことによる非日常体験が、ストレスの発散などにつながります。
しかしこと虫歯予防という観点においては、決して良い行動とは言えないため、注意が必要です。
帰宅後は、必ず丁寧にブラッシングを行い、虫歯が発症しにくい口内環境を整えましょう。

