虫歯予防と聞くと、ほとんどの方はブラッシングを想像するかと思います。
確かに、虫歯の直接的な原因はプラークであるため、ブラッシングをしなければ虫歯予防はできません。
しかし実際は他にもさまざまな工夫を行い、予防効果をアップさせることが求められます。
今回は、虫歯予防効果が期待できる運動について解説します。
ピラティス
ピラティスは、体の深層筋肉であるインナーマッスルを鍛えて、骨盤や背骨の歪みを整えるエクササイズです。 一見歯とは無関係に思えますが、体の軸が整うことは虫歯予防に深く関係しています。
体が歪んでいると、頭の位置がずれて顎の関節に不自然な力がかかり、噛み合わせが悪くなります。
噛み合わせが乱れると、特定の歯だけに強い負荷がかかって摩耗したり、歯の表面に目に見えない微細な傷が入ったりします。
この傷は、虫歯菌の格好の住処になってしまいます。
ピラティスで体幹を強化し、正しい姿勢を維持できるようになると、顎のポジションも正常化し、理想的な噛み合わせに戻ります。
結果として歯の過度な摩耗や傷を防ぎ、虫歯のリスクを根本から下げることができます。
表情筋トレーニング
顔の筋肉を動かす表情筋トレーニングは、口の健康にもっともダイレクトに作用する運動です。
顔には多くの筋肉があり、これらを意識的に大きく動かすことで、耳の下や顎の下にある唾液腺が直接マッサージされます。
これにより、トレーニング中から終わった後にかけて、口内に溢れるほどの唾液が分泌されます。
唾液に含まれるリゾチームやIgAといった抗菌物質は虫歯菌を退治し、さらに食後の酸性に傾いた口内を素早く中和してくれます。
また、口の周りの口輪筋が鍛えられると、無意識のうちに口が開いてしまう“ぽかん口”が治り、鼻呼吸が定着します。
道具もいらず、いつでもどこでもできるため、もっとも効率的な虫歯予防運動と言えます。
咀嚼運動
ガムなどを利用した意識的な咀嚼運動は、顎の筋肉を鍛え、口内環境を劇的に改善する運動です。
ものを噛むという動作は、歯根膜を通じて脳や唾液腺に強力なサインを送ります。
このサインによって、口の中を掃除・殺菌するための唾液が大量に分泌されます。
特にキシリトール100%のガムを使った咀嚼運動は効果的で、噛むことによる唾液分泌効果に加え、キシリトールが虫歯菌の活動を弱め、酸を作らせないようにします。
また、しっかり噛むことで顎の骨や筋肉が維持され、歯並びの悪化を防ぐことができます。
歯並びが良ければ磨き残しが減るため、結果的に虫歯が作られにくい口内環境をキープすることができます。
まとめ
虫歯予防を完璧に行うためには、少しでも多く虫歯予防につながる習慣を採り入れるべきです。 特に推奨したいのが、冒頭でも触れたブラッシングと歯科クリニックでの定期検診、食生活の改善と、今回解説した運動です。 ちなみにジョギングやウォーキングといった一般的な有酸素運動も、虫歯予防効果が期待できるため、ぜひ採り入れてみましょう。

