歯が白い方は、相手に与える印象が良くなり、なおかつ思いきり歯を出して笑ったり、話したりすることができます。
一方、歯が黄ばんでいる方は少し清潔感のない印象を持たれがちであり、これは虫歯にも同じことが言えます。
では、歯の白さと虫歯のなりやすさには関係があるのでしょうか>
唾液の分泌量と虫歯への関係
唾液は、口内の健康と歯の美しさを保つための天然の洗浄液です。
唾液の分泌量が多い方は、食後に酸性に傾いた口内を素早く中和する緩衝能が高く、虫歯になりにくい特性を持っています。
また唾液に含まれるカルシウムやリンが、日々ダメージを受けるエナメル質を修復してくれるため、歯本来の透明感のある白さを維持しやすくなります。
逆にストレスや加齢、口呼吸などが原因で唾液が減少すると、自浄作用が働かなくなり、食べカスやプラークが停滞して虫歯リスクが跳ね上がります。
さらに乾燥した歯の表面にはステインが固着しやすくなるため、歯が急速に黄ばんで見えてしまいます。
歯並びと白さ、虫歯の相関
歯並びが乱れていると、歯と歯が重なり合った部分にブラッシングの毛先が届きにくくなります。
どれほど丁寧に磨いているつもりでも、磨き残しが生じやすく、そこにプラークが長期間滞留することで局所的な虫歯が発生しやすくなります。
それと同時に、その隙間には唾液の流れも行き届かないため、食べ物の色素やタバコのヤニが沈着しやすく、部分的に黒ずみや黄ばみが目立つようになります。
このように、歯並びの悪さは虫歯の発生と審美性の低下の両方を同時に引き起こす大きなリスク要因です。
近年、見た目の美しさだけでなく、虫歯や歯周病を根本から予防する目的で、大人の矯正治療を選択する人が増えているのはこのためです。
口呼吸による乾燥と着色
日常生活の中で、鼻ではなく口で息をしてしまう口呼吸の習慣がある方は、虫歯と歯の変色の両面において大きなデメリットを抱えています。
口呼吸によって常に外気が口内に入り込むと、前歯を中心にエナメル質が激しく乾燥します。
歯が乾くと、本来は唾液によって洗い流されるはずの着色物質が表面にこびりつき、頑固なステインとなって黄ばみの原因になります。
さらに深刻なのは、唾液による殺菌作用や再石灰化作用が完全に途絶えてしまう点です。
酸を中和できないため、前歯の裏側や歯と歯の隙間から一気に虫歯が進行しやすくなります。
口呼吸を改善することは、歯の白さを守るだけでなく、口腔内全体の細菌繁殖を抑えるために不可欠なアプローチです。
まとめ
歯の白さと虫歯のなりやすさは、前述のような理由から、決して無関係とは言えません。
歯をキレイに保つ方が、虫歯のリスクは軽減されますし、逆もまた然りです。
また着色と虫歯リスクの増大という、両方のデメリットを生じさせる習慣もあります。
そのため日々注意して生活し、適切なセルフケアを行うことを心掛けてください。

