お酒と虫歯は、実はとても密接な関係にあります。
お酒をたしなむ方は虫歯のリスクが高まりやすく、飲み方を工夫しなければ、知らず知らずのうちに口内環境を悪化させてしまいます。
今回は、虫歯の極力リスクを減らしながら、日々の飲酒を楽しむ方法について解説します。
酸性度の高いお酒を避ける
お酒を選ぶ際は、糖分だけでなく酸性度にも注目する必要があります。
歯の表面を覆うエナメル質は、pH値が5.5以下になると溶け始めると言われていて、これを酸蝕症と呼びます。
実は白ワインやビール、レモンサワーなどの柑橘系チューハイ、梅酒などは非常に酸性度が高く、pH値が低い傾向にあります。
これらを頻繁に飲むと、虫歯菌がいなくても歯がじわじわと溶けて脆くなり、結果として虫歯になりやすい状態を招いてしまいます。
虫歯を予防するには、pH値がニュートラルに近い麦焼酎やウイスキーなどを選ぶか、酸性の強いお酒を飲む場合は口の中に長く留めずにすぐ飲み込むなどの工夫をしましょう。
ジュースやシロップなどの割材を避ける
いくらウイスキーや焼酎といった糖質ゼロの蒸留酒を選んでいても、割材にジュースやシロップなどを使ってカクテル風にしてしまうと、虫歯リスクは一気に跳ね上がります。 市販の炭酸飲料やフルーツジュースには、虫歯菌の大好物である砂糖が大量に含まれているからです。
お酒を割る際は、無糖の炭酸水やミネラルウォーター、またはカテキンによる抗菌効果が期待できるウーロン茶や緑茶を選ぶのがベストです。
お茶に含まれる成分は口臭予防や歯周病菌の繁殖を抑える手助けもしてくれるため、一石二鳥の選択と言えます。
すっきりとした味わいに慣れることで、歯を守りながら健康的にお酒を味わうことができます。
お酒を口内に長く留めない
お酒を味わうときに、口の中に長く留めてちびちびと転がすように飲む方がいますが、こちらは虫歯予防の観点からは避けるべき行為です。
特にワインのテイスティングのように口全体に広げたり、サワーを口に含んだまま会話を続けたりすると、歯が長時間にわたってアルコールや糖分、酸に直接さらされます。
これにより、エナメル質が局所的に軟化し、虫歯へのカウントダウンが始まってしまいます。
お酒を飲む際は、風味を十分に楽しんだら、口に溜め込まずにスムーズに飲み込む喉越しを意識しましょう。
歯とお酒の接触時間を物理的に短くすることこそが、特別な道具を使わずに今日から実践できるもっともシンプルな防衛策と言えます。
まとめ
日々お酒をたしなむのが日課になっている方は、すぐにお酒をやめるのが難しいです。 しかし飲む際の工夫をしたり、虫歯のリスクが低いお酒を選んだりすれば、うまく虫歯リスクと付き合いながら飲酒を続けられます。 もちろん、飲酒後の丁寧なブラッシングや、定期的な歯科クリニックへの通院も、虫歯予防対策の一環として忘れてはいけません。

